はじめに
介護保険のことをある程度知ってくると、 次に気になるのが 「ケアマネってどこまでしてくれるの?」 という部分。
実は、ケアマネができること・できないことを知っておくと、 相談の仕方がぐっと楽になり、 サービスもスムーズに使えるようになります。
ここでは、家族が知っておくと安心なポイントだけを、やさしくまとめました。
① ケアマネができること(家族が知らない“本当の役割”)
ケアマネの仕事は、 「サービスを紹介する人」ではありません。
本当はもっと広く、もっと生活に寄り添った役割があります。
✔ 1. 困りごとの相談にのる
「最近物忘れが増えてきた」 「転びやすくなって心配」 「家族の負担が大きくてつらい」
こうした“漠然とした不安”も、すべて相談OK。
✔ 2. 必要なサービスを一緒に考える
- デイサービス
- ヘルパー
- 福祉用具
- 訪問看護
- 住宅改修
これらを 組み合わせて最適なプランを作る のがケアマネの役割。
✔ 3. サービス事業所との調整
「この曜日に来てほしい」 「担当の人を変えたい」 「時間をずらしてほしい」
こうした調整は、家族が直接やると大変。 ケアマネが間に入ることでスムーズに進みます。
✔ 4. 生活の工夫を提案する
ケアマネは“生活全体”を見ているので、 小さな工夫で生活が楽になる提案ができます。
例えば、
- 物の置き場所
- 家の動線
- 転倒しやすいポイント
- 生活リズム
こうした部分は、ちょっとしたアイテムで改善できることも多いです。
🌟 生活改善の一例
👟 ① アサヒシューズ「快歩主義」シリーズ
(高齢者向け靴の定番。とにかくつまずきにくい)
こんな方におすすめ
- 歩くときにつま先が引っかかりやすい
- 足が重く感じる
- 外出が不安になってきた
この靴の良いところ
- つま先が自然に上がる設計でつまずきにくい
- とても軽い
- マジックテープで脱ぎ履きが簡単
- 足がむくんでも調整しやすい
ケアマネ視点のポイント
デイサービスでも愛用者が多く、 「歩きやすくなった」「疲れにくい」という声が本当に多い。
👟 ② ムーンスター「バランスワークス」
(転倒予防を考えた“安定性重視”の靴)
こんな方におすすめ
- 歩くとふらつく
- 足元が不安定
- 外出時に転びそうになる
この靴の良いところ
- 底が広くて安定感がある
- 滑りにくいソール
- 足裏のバランスを整える設計
- 見た目が普通の靴で外出しやすい
ケアマネ視点のポイント
「見た目が普通の靴なのに安全性が高い」ので、 男性の利用者さんにも人気。
👟 ③ リハビリシューズ「ダブルマジック」シリーズ
(室内・施設・病院で圧倒的に使われている)
こんな方におすすめ
- 足がむくみやすい
- 片手で靴を履きたい
- 室内でも安全に歩きたい
この靴の良いところ
- つま先がしっかり上がる
- マジックテープが大きく開く
- 足の形に合わせて調整しやすい
- 室内履きとしても優秀
ケアマネ視点のポイント
「まずは安全に歩くこと」を考えるなら、 このシリーズは間違いない。
✔ 5. 家族の気持ちのサポート
介護は、身体だけでなく“気持ち”の負担も大きいもの。
- イライラしてしまう
- どう接したらいいか分からない
- 相談相手がいない
こうした気持ちの部分も、ケアマネは受け止めます。
🌟 気持ちの整理に役立つ本(ケアマネ視点で本当におすすめできるもの)
📘 ①『親の介護をはじめる前に読む本』
(家族の不安を“言語化”してくれる一冊)**
こんな家族におすすめ
- 介護が始まりそうで不安
- 何から手をつければいいか分からない
- 気持ちがモヤモヤしている
この本の良いところ
- 「みんな最初は不安」という前提で書かれている
- 介護の流れが“感情の動き”と一緒に説明されている
- 読むと「自分だけじゃない」と安心できる
📙 ②『認知症の人の心が分かる本』
(接し方が分かると、気持ちが本当に楽になる)**
こんな家族におすすめ
- 認知症の症状に戸惑っている
- どう接したらいいか分からない
- つい怒ってしまう
この本の良いところ
- 認知症の“心の中”をやさしく説明
- 行動の理由が分かるから、イライラが減る
- ケアマネや介護職にも愛読者が多い
✔ 6. 介護保険の手続きのサポート
- 要介護認定の申請
- 更新手続き
- 主治医意見書の調整
- サービス変更の手続き
家族がやると大変な部分を、ケアマネがサポートします。
② ケアマネができないこと(誤解されやすいポイント)
✖ 1. 介護そのもの(身体介護・家事)はできない
ケアマネは介護職ではないので、
- 入浴介助
- 排泄介助
- 掃除・洗濯
- 調理 などはできません。
→ これは ヘルパー の仕事。
🌟 家事負担を減らすアイテム
🧴 ① 使い捨て清掃アイテム(フローリングワイパー・トイレ掃除シート)
(“ちょっと掃除”が一瞬で終わる)
こんな家族におすすめ
- 掃除が苦手
- 介護で時間がない
- 高齢の親が掃除中に転びそう
ここが良い
- しゃがまなくていい
- すぐ捨てられる
- 水拭きも簡単
ケアマネ視点
「掃除が負担で家が散らかる → 転倒リスクが上がる」 という悪循環を断ち切れる。
🧼 ②自動ディスペンサー(手洗い・食器洗い洗剤)
(片手でOK。衛生的でラク)
こんな家族におすすめ
- 手が汚れていてポンプを触りたくない
- 認知症の家族が洗剤を出しすぎる
- 衛生面が気になる
ここが良い
- 手をかざすだけで洗剤が出る
- 出しすぎ防止
- 清潔で衛生的
ケアマネ視点
認知症の方の「洗剤を大量に出してしまう」問題にも効果的。
✖ 2. 医療行為はできない
医療行為は訪問看護の領域。
✖ 3. 家族の代わりに判断することはできない
「施設に入れるべき?」 「家でみるべき?」
こうした“決断”は家族の役割。 ケアマネは情報提供と整理を手伝う存在。
✖ 4. 24時間いつでも対応はできない
緊急時は
- まずは救急
- 夜間は事業所の体制による
ケアマネは“相談窓口”であって、 24時間の見守り役ではありません。
③ ケアマネをうまく使うコツ
✔ 1. 小さな変化でも伝える
「最近ちょっと様子が違う」 これだけでも十分。
✔ 2. 家族の負担も正直に話す
「疲れている」 「イライラしてしまう」 「時間がない」
これらは大事な情報。
✔ 3. 相談は早めに
困ってからより、 困る前に相談した方がうまくいく。
④ まとめ
ケアマネは、 “介護の相談役”であり、“生活の調整役”。
できること → 相談・調整・提案・手続き・家族のサポート できないこと → 介護そのもの・医療行為・家族の代わりの決断
これを知っておくと、 ケアマネとの関係がぐっと楽になり、 サービスも使いやすくなります。
あなたとご家族の生活が、 少しでも安心に近づきますように。
